2本の報告があり、1本目は「経営文化学の構想」として村山が前座をつとめた。経営文化は山城章先生が学会創設前から議論し、『経営文化論』(村山元英著)も先駆的な業績として紹介された。佐久間・村山・井上『経営文化論』が5月に出版された。村山はこの編著に関わり、このテキストを授業で利用する中で、企業文化、組織文化が日米でいかに論じられてきたかを全般的に整理・解説した。『エクセレント・カンパニー』の原書では、7Sの一つに共有価値(shared values, i.e. culture)がすでに利用されていることが判明した。またE.H. シャインの第5版『組織文化とリーダーシップ』の翻訳が今年に宇田理教授によって公刊されたので、最新の研究動向を理解できる絶好の機会となった。